A.237:
んーと、学生時代はスーツなんてほとんど着なかったから親父の借りてたですね。んでもって、就職活動
するときに(といっても当時は、ご飯をおごられるのが就職活動というよい時代でした)、まあいっちょつくる
か、ということで玉川高島屋につれてってもらって、それで吊しのスーツ買いましたっけ。
で、院にいって就職するときに、当時つきあっていた彼女(年上の社会人)が、「あたしが選んであげる!」
とおっしゃいまして、鎌倉のポロ・ラルフローレンに連れて行かれたんだけど、なんで鎌倉だったんだっけ。
でもはっきりいって、彼女の選んだやつはあまりサイズがあっていなかったのだけれど、当時は、それで
いいんだと言われるとそういうものか、と納得していました。ちなみにこの人物は、むかしQ&Aに出てきた
悪趣味な紫のネクタイの君です。やっぱさぁ、センスなかったよ、あの人、というべきか、それとも他人の服
を選ぶのが難しいのか。
その後、しばらくしてスーツ2着じゃやってけなくなったので(ちなみにぼくは夏服冬服の区別はありません。恒温動物
なので、そういうのは自分で代謝を調整して体温維持します)、大井町の紳士服のこなかに行って二着ほど買いま
したねえ。こないだそれを引っ張り出してきたら、あまりに安っぽくて感動しました。
当時はツインピークスがはやっていた頃で、カイルなんとか(あのFBI捜査官)が「ときどき自分にごほうびをあげ
よう。新しいシャツを買うとか、あるいはおいしいチェリーパイを食べるとか」というせりふを言っていて、それに
感動して、結構シャツはいっぱい買ったんだが(あとデザートとかも、それまでストイックに避けていたのを平気で食べるようになった)、いまにして思えば安物ばかりでしたねー。でもだんだんレベルは
あがってきて、最初は2000円均一ワゴンくらいだったのが半年後には4-5000円に。安物ではあるけど。でも、シャツは圧倒的に消耗品なので、それで正しいのだ、とも思う。
で、その翌年くらいにニューヨークのBlast Booksの連中のところに遊びにいってそういう話をしていたら、
ディスカウント屋にいけばいいじゃん、と言われて、安物ばっか買ってもなーと言ったら、そうじゃないディスカウント屋
もあるのだ、という話。半信半疑でいくと、そこは「100ドルのスーツがほしいやつはくるな。800-1000ドルのスーツ
を半値で買いたいやつはうちにこい」というディスカウント屋で、確かにいつも着ているのとは生地とかも縫い目も
ちがうなあ、というのがよくわかって、何着か買って、と。いまもニューヨークにいくときと、香港にいったときに、
そういうところで買い込んで、それで用が足りている。
あと、この頃モロッコや南米でじゅうたんとかをいっぱい見物して、生地の織りとかにうるさくなってたのと、
あとその後アメリカにいた頃に、日本からファクトリーアウトレットマニアが数人やってきて、その発狂した買い物
旅行につきあわされたのも大きいっす。
で、その後日本では、価格の基準がそっちになっちゃっていたので、イッセイミヤケのジャケットが8万円だぁ、ふざけるんじゃない!という感じで、ほとんど
何も買っていないなあ。でも昔は入るのがこわかったブランド屋には、平気で入れるようになってますねー。有楽町にあったシンシア・ローリーの店は結構スキだったんだけれど(なにも買ったことはないが)、スタバになっちまいやんの。
あといちど、イギリス人が絶賛していた香港でシャツをつくる、というのをやってみたいのだが。